- そもそも「損出し」とは?
- SBI証券で同時注文できない理由
- 筆者の実体験:インフォマートで損出し実施(2022年12月)
- 保有銘柄一覧(2022年12月27日時点)
- 年末の市場状況(2022年12月27日)
SBI証券では、現物売りと信用買いの成行注文を同時に発注することができない仕様になっています。
解決策:買いか売りのどちらか一方を「寄成(よりなり)」にすることで、寄付きで同値約定させることができます。損出し・優待クロスどちらにも有効です。
📎 SBI証券公式:信用取引のルールそもそも「損出し」とは?
損出しとは、含み損を抱えた株を年末に一度売却して損失を確定させ、その年の確定利益と相殺することで、支払う税金を減らす節税テクニックです。売却と同時に同じ株を買い直すことで、株の保有を継続しながら節税効果を得られます。
SBI証券で同時注文できない理由
通常、損出しは「現物売り(成行)」と「信用買い(成行)」を同時に発注して同値で約定させる方法が一般的です。しかしSBI証券では、買いと売りの成行注文を同時に処理できない仕様になっています。
実際に筆者がインフォマート(2492)3,500株で試みたところ、信用の買い注文を入れようとした際に「決済していない注文があるためできません」と表示され、注文が通りませんでした。
- 現物売りを「寄成(寄り付き成行)」で注文する
- 信用買いを「成行」で注文する(または逆でも可)
- 寄付きで両者が同値で約定する
- 翌日、信用建玉を「現引き」して現物に切り替える
ポイントは、買いか売りのどちらか一方を「寄成」にすることです。両方を普通の成行にしようとするとエラーになります。この方法は損出しだけでなく、優待クロス取引(つなぎ売り)にも同様に使えます。
筆者の実体験:インフォマートで損出し実施(2022年12月)
年末の節税を意識し、インフォマート(2492)の含み損、約205,988円の損失をこの日(2022年12月27日)に確定させました。SBI証券では通期で約25万円の確定益があったため、節税目的で損出しを実施しました。
冒頭で述べた通り、同時注文ができなかったため、やむなく手動で一旦損切り売却し、直後に信用の買いで同数3,500株を買い直しました。翌日「現引き」することで、12月28日の配当権利もしっかり受け取れました。
この日の損益
| 現物(損出し分) | ▲39,150円 |
| 信用(翌日現引き) | +4,054円 |
| 税金還付(見込み) | 約+40,000円強 |
▲ 2022年12月27日時点の日本株評価損益画面(SBI証券)
2022年通期の最終損益(確定後の集計)
当初「+100万円」と書きましたが、再計算の結果、税引き後の確定益は+742,110円でした。ただし、含み損が国内株▲約6万円・米国株▲約75万円の合計▲約81万円あるため、実質的な2022年トータルは約▲6万円のマイナスとなりました。12月の相場下落で利益の大半を飛ばした形です。
保有銘柄一覧(2022年12月27日時点)
🇯🇵 日本株(9銘柄)
- コムシスホールディングス(1721)200株
- インフォマート(2492)3,500株 ※翌日現引き
- マクドナルド(2702)100株
- Zホールディングス(4689)2,000株
- トレンドマイクロ(4704)100株
- リクルートホールディングス(6098)100株
- トヨタ自動車(7203)300株
- 任天堂(7974)100株
- エヌ・ティ・ティ・データ(9613)200株
🇺🇸 米国株(18銘柄)
- AAPL(アップル)25株
- AMD 21株
- AMZN(アマゾン)20株
- CRM(セールスフォース)20株
- CRWD(クラウドストライク)29株
- CSCO(シスコ)15株
- DIS(ディズニー)12株
- GOOGL(アルファベット)16株
- INTC(インテル)23株
- MSFT(マイクロソフト)20株
- NFLX(ネットフリックス)3株
- NVDA(エヌビディア)14株
- PANW(パロアルト)25株
- PLTR(パランティア)215株
- SNOW(スノーフレイク)14株
- SQ(ブロック)22株
- TSLA(テスラ)20株
- ZM(ズーム)10株
米国株の含み損はこの時点で▲約68万円。手持ちの米ドルもなくなり、追加購入できない状況でした。
▲ 2022年12月27日時点の米国株評価損益画面(SBI証券)
年末の市場状況(2022年12月27日)
この日の日経平均は42円高の26,447円。自律反発狙いの買いが入り続伸しましたが、買い一巡後は伸び悩み安値引けとなりました。12月28日が権利確定日のため、マクドナルドの株主優待と配当を楽しみにしていました。
日銀はYCC(イールドカーブコントロール)の10年金利上限を0.25%から0.5%に引き上げましたが、黒田総裁は「利上げではない」と強調。ただ市場はそう捉えず、ドル円は急落。135円超えの回復は難しい状況でした。