手元にある2026年予測資料を読めば読むほど、「本当にこの通りにいくのか?」という疑念が頭をよぎるのです。投資家の端くれとして、この華やかな未来図の裏に潜む「違和感」を書き残しておきたいと思います。
(日経5万円超の深淵:華やかな2026年予測と端くれ投資家の警戒心)
高市政権の「17.7兆円」が描くバラ色の裏側
2025年秋に発足した高市政権。打ち出された17.7兆円の経済対策は、確かに強烈です。電気・ガス支援や賃上げ推進。資料は、これらが5年ぶりの実質賃金プラス転換を招き、個人消費を加速させると予測しています。
- 大規模財政:「強い経済」の構築に向けた戦略的な財政出動。
- 高値維持:日経平均は5万円台をベースに底堅く推移。
- 構造的円安:1ドル150円台。これが日本の新しい実力値となる。
かつての暴落を生き抜いた身からすれば、こうした「官製相場」への期待感には、どうしても警戒センサーが働きます。資料の端っこに記された「日本売りによる金利急騰」というリスク。日経5万円がベースとなるような狂乱の中で、「誰が最後にババを引かされるのか」。その答えを、市場は冷徹に用意しているはずです。
30年ぶり「金利1.0%」の足音が意味するもの
日銀が2026年中に政策金利を1.0%まで引き上げるという予測。プロはこれを「正常化」と呼びますが、私たち個人投資家にとっては、30年ぶりに「牙を剥く金利」との対峙を意味します。
金利ゼロに慣れきった層は、1.0%という数字の重みに耐えられるでしょうか。私が今のポジションに「損出しの必要なし」と自信を持てるのは、安易な流行り物ではなく、この「金利のある世界」でも息が続く銘柄を選別してきたからです。2026年は、本当の意味での「銘柄の選別」が残酷なまでに進むような気がしてなりません。
「確かな軍資金」という、自分だけの真実
為替は150円台、原油は軟調。これだけ好条件が揃っているように見えても、結局は外部環境次第という脆さは消えません。プロが語る予測は、あくまで「他人の描いた絵」に過ぎないのです。
日経平均5万円という虚像に近い数字を信じ切るのではなく、自分がコントロールできる「確かな余剰資金:軍資金」をどう守り、どう積み上げるか。かつて数百万の含み損に震えた私が、今の盤縮なポジションを築けたのは、相場の勢いに乗るだけでなく、常に最悪を想定した「自分なりの投資の土台」を崩さなかったからだと思っています。
結びに:端くれ流「震えながらの越年」
資料にある「強い経済」という言葉は希望を与えてくれます。しかし、一投資家としては、日経平均5万円超という数字を無条件に信じることはできません。浮かれたときこそが、最も危ない。
損出し不要な今の状況を維持しつつ、最悪のシナリオを常に頭の隅に置いておく。私は、自ら選び抜いた銘柄と過去の絶望から学んだ慎重さを武器に、2026年という激動を泳ぎ切る覚悟です。
【投資の教訓】
数年前の今頃、私はマクドナルドの逆日歩コスト(いくら取られるか分からない恐怖)に怯えながら、その横で他銘柄の含み益「5万円」をあっさり溶かしていました。
わずかなコストに執着し、大きな損失を放置していた「木を見て森を見ず」な端くれ時代の苦い教訓。日経平均が5万円超の世界にいる今、改めてその恐ろしさを噛み締めています。
⇒ 当時の記録:逆日歩に怯え、その横で5万円を溶かしたあの日
【原点】身体が痺れた「令和のブラックマンデー」
今でこそ「損出し不要」と冷静に語っていますが、わずか1年前、私は相場の地獄にいました。
日経平均が史上最大の下げ幅を記録した2024年8月5日。含み損は▲189万円を超え、まさに「虫の息」。板読みもクソもないパニックの中で、最後は気合と呪文だけで500万円を突っ込みました。
あの絶望を知っているからこそ、今の「5万円超の世界」に抱く違和感があるのです。