日経平均株価は4営業日ぶりに反落し、終値は230円安の54,110円。一時は54,000円の大台を割り込み、600円を超える下げを見せるなど、最高値圏特有の激しい揺さぶりに翻弄された一日となりました。引け間際にTSMCの好決算が伝わり、急速に買い戻されて54,000円台を死守したものの、個人投資家にとっては薄氷を踏むような緊張感が続いています。こうした局面では、画面上の数字以上に「投資家の芯」が試されます。
昨日は+14,480円(+0.32%)と、まさに「微も微」な含み益で首の皮一枚繋がっていましたが、本日の終値では無情にも再び水面下へと沈む結果となりました。現在の評価損益合計は▲13,000円。高値圏の相場において、このわずかなマイナスが精神的な重石となります。偽らざる現在のポートフォリオ状況を、ここにあらためて記しておきます。
サイバー(436A)の衝撃的な急落。新興株の洗礼に悶絶
本日の相場を象徴するのが、期待の銘柄であるサイバーソリューションズ(436A)の動きです。取引開始直後、1,289円まで垂直落下した瞬間は、まさに地獄の釜の蓋が開いたような衝撃でした。新興市場のボラティリティの恐ろしさを、あらためて骨身に刻まれることとなりました。取得単価1,377円からすれば、目の前が暗くなるような下げです。
しかし、この絶望的なチャートを凝視しながら、私はかつて書いた2021年の「トレンドマイクロ(4704)」での出来事を鮮明に思い出していました。あの時、寄付き前の気配値がでたらめに下げられ、大口投資家の欲にまみれた思惑が蠢いていた、あの「見せ板・見せ玉」の罠。今日のサイバーの動きも、まさに善良なる投資家の不安心理を逆手に取り、恐怖を煽って成行で手放させるための「演出」が含まれていたのではないでしょうか。
5分足の推移を冷徹に観察すれば、下値での買い戻しの強さ、いわゆる「下げ止まり」のサインが微かに見て取れました。大口が投資家心理を冷やし、買い控えさせる中で、我々個人が取るべき道は一つです。こうした「画面上の罠」に惑わされず、客観的に冷静な判断を下すこと。私はパニックに加担することなく、むしろ規律を持って逆張りの難平(ナンピン)を仕掛け、ポジションを死守しました。終値では1,310円(前日比▲1円)まで執念のリカバーを見せましたが、依然として含み損は▲67,000円。この「我慢料」が報われるまで、私は信念を曲げずに相場と対峙し続けます。
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私がなぜこの含み損に耐え、1,000株という大きなポジションをホールドし続けるのか。ストック型収益モデルとしての将来性と、これまでの全9回にわたる詳細な取引記録(取得の軌跡)を別記事で詳しくまとめています。私の「逆張り難平戦略」のすべてがここにあります。
2勝5敗の布陣。タイミーとPKSHAが支える端くれの意地
本日の持ち株全体を見渡せば2勝5敗。主力株が次々と崩れる全面安に近い展開の中、気を吐いたのはタイミー(215A)とPKSHA(3993)の2銘柄のみでした。
- タイミー(215A):含み益+11,200円。労働力不足を背景とした確かな需要が株価を下支え。
- PKSHA(3993):含み益+3,000円。AI関連としての底堅さを維持。
一方で、ソフトバンクグループ(9984)が▲4.93%と急落し、一気に▲22,000円のマイナスへ転落。さらに電力セクターの東電力HD(9501)や中部電力(9502)といった電力セクターも、まるで見せ板に踊らされているかのように順調に含み損を拡大させています。評価額合計は4,582,900円。期待のサイバーが空けた穴を他が埋めきれない、極めて苦しい戦況が続いています。しかし、配当利回りやファンダメンタルズを考えれば、安易な投げ売りは敗北を意味します。
次なる戦場への備え:米銀決算と地合いの行方
日経平均が反落したとはいえ、TOPIXが最高値を更新するなど市場全体のエネルギーは枯れていません。今夜の米国市場では、ゴールドマン・サックス(GS)やモルガン・スタンレー(MS)といった米銀大手の決算発表が控えています。その結果が、明日の東京市場の地合いを毒にも薬にも変えることになるでしょう。
54,000円という高所恐怖症を誘う水準において、最も必要なのは手法ではなく、自分自身の「規律」です。2021年のあの朝と同じように、大口の思惑が蠢うごめく板情報に惑わされず、15年超の航海で培った自制心を持って、この荒波を乗り越えていきたいと思います。投資はプロセスではなく、結果がすべて。勝てば官軍の精神で、明日も冷静に相場と対峙します。
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