今日も相場は容赦なかったです。昨日が−571,150円(−8.03%)、そして本日は−641,410円(−9.02%)。この2日間だけで100万円超が吹き飛んだ計算です。痛い。本当に痛い。でも、日経平均が本日822円安の51,063円で4日続落していることを考えると、「まだマシ」と自分に言い聞かせるしかありません。これが今の端くれ投資家の精神状態です。
ホルムズ海峡、封鎖されたまま終戦?
今日、最も気になったのがWSJ(ウォール・ストリート・ジャーナル)の報道です。トランプ大統領が側近らに対し、「ホルムズ海峡が封鎖されたままであっても、イランとの軍事作戦を終了する用意がある」と伝えたとのこと。この一報が投資家にとって何を意味するのか、少し整理してみます。
そもそも今回の危機の経緯をおさらいすると、今年2月28日に米国とイスラエルが「エピック・フューリー作戦」の名の下でイランへの協調空爆を実施し、最高指導者ハーメネイーが死亡。その報復として、イランが世界の海上原油貿易量の約20%が通過するホルムズ海峡の通航を事実上封鎖しました。攻撃前は1日120隻が航行していたところ、わずか5隻にまで激減したとも報じられています。
これを受け、原油国際指標のWTI原油は攻撃前の1バレル60ドル台半ばから一時119ドルまで急騰。現在もなお高止まりしており、1970年代のオイルショック以来最大のエネルギー供給障害とも評されています。
「数週間以内に終戦」発言の真意
マルコ・ルビオ国務長官は「今回の軍事作戦は数週間以内に終了する」と述べ、その後のホルムズ海峡問題は「イランの選択か、米国が参加する多国籍連合が解決することになる」と言及しました。これは一見、出口戦略のように聞こえますが、海峡が封鎖されたまま終戦するという話であれば、エネルギー問題は全く解決しないまま「戦争だけが終わる」という、非常に中途半端な着地になります。
ブルッキングス研究所のスーザン・マロニー副所長も「ホルムズ海峡が事実上封鎖された状態で軍事作戦を終了することは信じられないほど無責任だ」と強く批判しています。「エネルギー市場は先天的にグローバルであり、海峡閉鎖が続けばはるかに深刻な経済的被害が生まれる」というのが専門家の見立てです。ごもっともだと思います。
投資家目線で見るシナリオ整理
端くれ投資家なりに現時点のシナリオを整理すると、大きく3つです。
①ホルムズ再開通を伴う終戦…最もポジティブなシナリオ。エネルギー供給が回復し、インフレ圧力が緩和。株式市場には強い追い風。ただし現実的に最も難しい着地でもある。
②海峡封鎖のまま停戦・外交圧力へ移行…WSJが報じたシナリオ。戦争は終わるが原油高は続く。物価高・インフレ長期化が懸念され、市場には不透明感が残る。FRBも利下げに踏み切りにくくなる。
③紛争の長期化・泥沼化…最悪のシナリオ。米軍のリソースが中東に縛られ、東アジアの安全保障にも影響が波及。日本株への売り圧力が続く展開。
今の相場の動きを見る限り、市場は①と③の間で揺れており、その都度ニュースに反応している状況です。先週、トランプ大統領が攻撃停止を示唆したタイミングで少し戻した場面もありましたが、今日は再び売りが加速しました。不透明感が晴れるまでは、この乱高下が続くと覚悟しておいた方がいいでしょう。
今日の端くれ投資家の結果
そんな地合いの中、本日の保有銘柄の評価損益は以下の通りです。
評価損益合計:−641,410円(−9.02%)。昨日からさらに悪化しました。個別に見ると、リクルートHDが前日比+21,000円(+3.32%)と気を吐いてくれている一方、ソフトバンクグループが−41,100円(−3.71%)、太陽誘電が−39,300円(−3.42%)と大きく下げています。特に太陽誘電は中東リスクによるサプライチェーン懸念が重荷になっている印象です。
電力株(東電力HD、中部電力)については、原油・LNG高騰が収益にどう響くか気になるところですが、今日はそこまで大きく動いておらず、相対的にはディフェンシブな動きを見せてくれました。
明日の注目材料
明日は、バーFRB理事の討論会参加やボウマンFRB副議長の講演が予定されています。現在、原油高によるインフレ再燃懸念が市場に漂う中、FRBの姿勢に注目が集まっています。パウエル議長はすでに「現行政策は好位置にある」と発言しており、利下げを急ぐ気配はありません。この状況が続けば、株式市場にとってはなかなか追い風は吹かないでしょう。
また、ナイキ(NKE)の決算発表も注目です。消費者マインドの現状を測る上で、1つの指標になりそうです。国内では明朝、2026年1〜3月期の日銀短観が発表される予定で、こちらも企業マインドの変化を確認する上で重要な材料です。
それでも、規律を持って前へ
正直なところ、この2日間の損失は精神的にかなり堪えます。15年超の投資人生の中で、こういう地合いを何度か乗り越えてきましたが、慣れることはありません。でも、「勝てば官軍」という言葉を胸に、今は狼狽売りせず、ポジションを守ることに徹します。
投資は規律。これが端くれ投資家のモットーです。相場が荒れているときほど、感情ではなくルールに従う。それが15年生き残ってきた理由だと信じています。
2,000万への道は険しいですが、引き続き孤軍奮闘です。また明日、更新します。
