- 5月20日(水)の相場概況|5日続落、6万円の壁が崩れた日
- 本日の保有銘柄|評価損益グラフ(昨日比)
- 中部電力(9502)に降りかかった突然の試練
- JR東海(9022)、特段の材料なき下落が続く
- 伊勢化学工業(4107)の急騰を指をくわえて見送る
- 本日の投資行動|静観という選択
5月20日(水)の相場概況|5日続落、6万円の壁が崩れた日
本日の日経平均株価は、前日比746円安の59,804円で取引を終えました。終値で6万円を下回るのは、約3週間ぶりのことです。朝方には一時1,258円安の59,292円まで叩き落とされる場面もあり、市場全体がヒリヒリするような一日でした。
下落の背景は複合的です。世界的な金利上昇がAI・半導体関連銘柄への逆風となり、「AIバブル一極集中」への警戒感が売り圧力を加速。さらに日本の10年物国債利回りが一時2.8%まで上昇し、日銀の利上げ対応が後手に回る「ビハインド・ザ・カーブ」への懸念も重なりました。追い打ちをかけるように、政府が検討する補正予算が財政悪化につながるとの見方も、金利上昇に拍車をかけています。
ただ、後場にかけては下げ幅を縮小。最終的には746円安で着地しました。市場が完全に投げたわけではなく、一定の押し目買いが入ったという印象です。
明日の注目材料:エヌビディア決算とFOMC議事要旨
明日の明け方(日本時間)には、エヌビディア(NVDA)の決算発表が控えています。足元で売り込まれているAI・半導体関連銘柄の行方を占う意味で、市場が固唾を飲んで注目しているイベントです。加えて、4月28日・29日に開催されたFOMCの議事要旨も公表予定。金利の方向性をめぐる思惑が渦巻く中、この2つが相場の「次の一手」を決める鍵を握っています。
本日の保有銘柄|評価損益グラフ(昨日比)
本日の累計評価損益の合計は +81,050円(+2.18%) でした。日経平均が746円下げた日にこの水準をキープできているのは、保有銘柄の構成のおかげかもしれません。では、銘柄別の前日比を確認しましょう。
※グラフは前日比の上下を示します。累計評価損益は +81,050円(+2.18%)
中部電力(9502)に降りかかった突然の試練
本日の最大の誤算は、中部電力(9502)の急落です。前日引け後に、連結子会社の「ミライズエネチェンジ」およびそのグループ会社が民事再生手続を申立てたことが発表されました。EV充電インフラ事業を展開していた同社グループですが、EVの普及が当初の想定を大幅に下回り、充電器の稼働率が低迷。追加の資金調達も困難となり、自力での収益化を断念した形です。負債総額は約47億4,500万円(5月13日時点)。
昨日の時点では「影響は軽微」と見ていただけに、今日の下げはなかなか堪えました。もちろん、中部電力本体の経営基盤はしっかりしていますし、子会社一社の民事再生で即座に本体危機とはなりません。ただ、「EV普及が想定を下回る」という事実は、今後のエネルギー関連投資全体に対してある種の警告を発しているようにも感じます。
JR東海(9022)、特段の材料なき下落が続く
JR東海(9022)は本日も特段の悪材料がないまま下落。前日比5,900円安(特定・NISA各100株)という結果でした。新幹線は満席、インバウンドも絶好調のはずなのに、なぜこうも株価が冴えないのか。
JR東海だけに、株価まで「倒壊」しないか、少々心配になってきました。(…品よく毒を吐いたつもりです。)
伊勢化学工業(4107)の急騰を指をくわえて見送る
過去に何度か利益をいただき、最近の値下がりで再度チェックリストに入れていた伊勢化学工業(4107)が、本日大幅高。ペロブスカイト太陽電池の自衛隊基地への実証導入が日経に報道されたことが材料視され、+215円(+5.10%)という大幅上昇を演じました。
昨日の時点で「もう一段下がったら買おう」と静観を決め込んでいたのですが、まんまとその機を逸してしまいました。こういうことは投資をしていれば珍しくないとわかっていても、やっぱり悔しいものです。規律を守って見送ったのだと自分に言い聞かせてはいますが……。
本日の投資行動|静観という選択
本日は売買ゼロ。買い増しを検討した銘柄もありましたが、「もう一段の下げがあるかもしれない」という判断から、すべて静観としました。
明日はエヌビディア決算という、AI・半導体関連の「審判の日」が控えています。ここで好決算が出れば、売り込まれた関連銘柄に反発の動きが出るかもしれません。逆に失望売りとなれば、さらに一段の下落も覚悟が必要です。いずれにせよ、今夜はおとなしく結果を待つだけです。
投資は規律が命。今日の静観も、立派な意思決定だったと信じています。
金利という名の「静かな帝王」に市場が叩きのめされた日
日経平均が5日続落、6万円の節目まで割り込んだ今日の相場を見ながら、つくづく思うのです。「金利というのは、本当に容赦のない帝王だな」と。
AI革命だ、半導体バブルだ、と浮かれていた市場が、長期金利の上昇というひとつの変数に次々と崩れていく様は、投資の本質を突きつけてくるようでした。日本の10年国債利回りが2.8%まで上昇し、「ビハインド・ザ・カーブ」などという物騒な言葉まで飛び出してくる始末。金利は目に見えないけれど、株式市場にとっては最も重力のある存在なのだと、改めて実感しています。
それにしても、中部電力の子会社が民事再生とは……。EV普及を見込んで充電インフラを整備した企業が、EVが思ったほど売れなかったという現実の前に倒れる。これは中部電力だけの話ではなく、「未来予測に乗っかったビジネス」の怖さを示しているのではないでしょうか。
今日は静観を選びました。「もう一段下がるかも」という読みが正しいかどうかはわかりません。ただ、15年超の投資経験が「焦るな、じっと待て」と囁いている。その声に従った一日でした。
勝てば官軍。今は負けていない。それだけで十分です。明日のエヌビディア決算が、この膠着した相場に何らかの答えをくれることを期待しながら、今夜はゆっくり休みます。