前場地獄、後場奇跡——でも手元は静かに燃えている
今日の日経平均は、一言で言えば「ジェットコースター」でした。朝の寄り付きから売りが殺到し、9時10分には一時1,843円安の62,335円という安値をつける場面も。前場引けも939円安と重かったのですが、後場に入ると売りが一服。最終的には38円高の64,217円で反発して引けました。あれだけの下げから戻してくるのですから、市場の底力というのは、時に意地悪で、時に頼もしい。
ただ、端くれ投資家のポートフォリオは正直に申し上げます——評価損益合計は-211,100円(-2.70%)。昨日の-143,600円からさらに深みにはまりました。体がしびれてきています。
今日の保有銘柄|評価損益ランキング(累計)
評価損益合計:-211,100円(-2.70%)
SBI証券の画面(参考)
前日比|今日の損益変動
前日比合計:-75,100円
銘柄別の個別分析
三井海洋開発(6269)——連日の下落、累計マイナスが深まる
昨日の前日比-101,800円に続き、今日も前日比-14,200円(-0.74%)と下落が止まりません。累計では-64,800円(-3.29%)まで傷が広がりました。2日続けてやられると、さすがに心中は穏やかではありません。ただ、現在値9,535円はまだパニック売りに走るレベルではなく、中長期の業績動向を見極めながら保有継続の判断です。
KDDI(9433)——荒波の中、今日もたった一人で稼いだ
前日比+2,200円(+0.20%)と地味ながら今日もプラス。累計+41,400円(+3.90%)はポートフォリオ唯一の希望の光です。通信ディフェンシブの強さを毎日実感しています。荒れた相場ほどKDDIが輝く——これが長期保有の醍醐味かもしれません。
東京電力HD(9501)——今日の前日比最大損失
前日比-26,100円(-3.40%)と、今日のポートフォリオで最大の前日比マイナスを記録しました。累計では-63,300円(-7.86%)と三井海洋に次ぐ含み損水準です。電力セクター全体の重さに加え、中東情勢や原油価格の動向が重なって売り圧力が続いています。損切りラインは慎重に見極めます。
JR東海(9022)——昨日の好調が一転、前日比最大の下落額
昨日の前日比+13,200円から一転、今日は-30,600円(-2.91%)と今日の前日比下落額トップに。累計でも-25,800円(-2.46%)と昨日のプラスが吹き飛んでマイナス転落です。中東情勢の悪化を受けたリスクオフ売りが、インフラ・交通系にも波及した形でしょうか。リニア進展という長期材料は変わらず、じっくり待ちます。
NTT(9432)・日本精工(6471)・トヨタ自動車(7203)・中部電力(9502)
NTTは前日比+8,500円(+1.14%)と5,000株規模で踏ん張り、累計の損失を-1,500円(-0.20%)まで圧縮。もう一歩でプラス転換です。日本精工は前日比-4,800円(-1.09%)と続落、累計-51,600円(-10.60%)は苦しい水準が続きます。トヨタ自動車は前日比-13,300円(-2.36%)と中東ショックの余波を受けました。中部電力は前日比+2,200円(+0.20%)と小幅ながらプラスを確保しています。
昨夜のCPI結果と、これからの材料——ECB・FOMC・日銀
昨夜21時30分に発表された米・5月CPI(消費者物価指数)は、前年比+4.2%と市場予想通りの結果でした。発表直後のドル円は160.41円付近と大きな動きは見られず、「予想通り=材料出尽くし」という形で落ち着いた反応となりました。サプライズがなかった分、相場の方向感は定まらないまま今日を迎えた格好です。
それでもインフレが前回4月の3.8%からさらに上昇していることは事実であり、FRBの利下げ期待が後退しているのは変わりません。市場では2026年内の利上げ観測も一部で浮上しており、金利上昇に弱いハイテク株やグロース株には引き続き逆風が続きそうです。
今後の注目材料としては、明日のECB(欧州中央銀行)理事会が控えており、市場では0.25%の利上げがほぼ織り込まれています。欧州の利上げが円安・ドル高の流れにどう影響するか、為替経由で日本株への波及も気になるところです。さらに来週は6月16〜17日にFOMC、そして15〜16日に日銀の金融政策決定会合が控えています。日銀については、政策金利を現行0.75%から1.0%程度へ引き上げる観測が根強く、実現すれば1995年9月以来の高水準となります。今日のドル円が160円台でほぼ動かなかったのは、これらを既に織り込んでいるのか、それとも様子見なのか——この静けさが少し不気味です。
深みにはまっていく感覚と、それでも手を止めない理由
今日もやられました。-211,100円。昨日の-143,600円からさらに深みへ。体のしびれが始まっている、というのは正直な感覚です。前場に1,843円安まで叩かれ、後場に奇跡の反発——日経がドラマを演じている一方で、端くれ投資家のポートフォリオは静かに傷を広げていました。
JR東海が昨日の稼ぎをまるごと返上し、東京電力HDが今日最大の前日比マイナスを記録し、三井海洋は2日続けて沈んでいく。KDDIだけが今日も小さく手を振ってくれています。なんとも頼もしい、孤軍奮闘ぶりです。
昨夜のCPIは予想通りの+4.2%で波乱はなかった。でも「波乱がなかった」だけで、インフレが高止まりしているという現実は変わりません。来週のFOMCと日銀会合——どちらも市場を揺らす火種になりうる。端くれ投資家としてできることは、航海図をもう一度広げて、嵐の中の現在地を確認すること。損切りラインを再確認し、追加投資の余力を冷静に見積もり、明日に備える。感情と規律を切り離す——それが15年超の経験が教えてくれた、たった一つの生存術です。
