日曜日の今日は、日々の売買から少し離れて、積立NISAの話をしたいと思います。久しぶりに運用状況をじっくり眺めてみると、改めてこの仕組みの力を実感させられました。
積立新NISAの現状——31%のリターンという現実
現時点での積立新NISAの評価額と損益を確認したところ、リターンが約31%という数字が出ています。もし最初からこの数字を「この金融商品なら31%の利益が出ます」と謳って販売していたとしたら、間違いなく金融庁から指導・ペナルティが入るレベルの話です。しかしこれは現実に起きていることであり、新NISAが始まってからの実績として、多くの方が同じような成績になっているのではないでしょうか。
保有銘柄の内訳を見ると、以下の4本のインデックスファンドで構成されています。
- eMAXIS Slim 米国株式(S&P500):評価損益率 +33.77%
- eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー):評価損益率 +36.86%
- eMAXIS Slim 国内株式(TOPIX):評価損益率 +39.08%
- ニッセイ・インデックスバランスファンド(4資産均等型):評価損益率 +18.41%
特別に銘柄を吟味したわけでもなく、目をつぶって選んだに近い状態でこの結果です。債券やリートを主体にした方は少し低めになるかもしれませんが、それでも新NISAが始まってからの期間を考えれば、積立をしている方の大半が好調な成績になっているはずです。
毎日積立——究極のドルコスト平均法
端くれ投資家が実践しているのは、毎月積立ではなく毎日積立です。SBI証券では1日単位での積立設定が可能で、これを活用しています。証券会社によっては対応していないところもありますが、毎日少額ずつ買い付けることで、価格変動の影響をさらに細かく分散できます。
月1回の積立でも十分効果的なドルコスト平均法ですが、毎日積立はその究極形といえます。高い日も安い日も機械的に買い続けることで、感情を排除した純粋な分散投資が実現します。
リスクとリターンの現実——1対1という建前と実態
投資の教科書では「リスクとリターンは1対1」と教わります。しかし新NISAが始まってからの期間に限れば、世界的な株高の恩恵を受け、リターンがリスクを大きく上回る結果になっています。もちろんこれが永遠に続くわけではありませんが、長期・積立・分散という原則が機能していることの証明といえるでしょう。
来週の相場展望——AIラリーと出遅れ銘柄
先週の日経平均は大きく下落して週を終えました。週間を通じてボラティリティが非常に高く、史上でも記録的な値幅が続いた一週間でした。
AIラリーの行方が最大の焦点
今週の最大のテーマはAIラリーが継続するかどうかです。マイクロンの好決算で一度は買い直されたAI・半導体関連株ですが、週末にはOpenAIのIPO延期報道やハイパースケーラーの株価下落を受けて再び大幅安となりました。押し目買いの好機と見る向きもありますが、韓国半導体株の動向やメモリ価格の先行き不透明感を考えると、慎重な姿勢が必要です。
出遅れ銘柄への見直し買いに注目
一方で明るい材料もあります。先週末の大幅下落の中でも、プライム市場では約6割の銘柄が値上がりしていました。AI・半導体一極集中から出遅れていた銘柄への資金シフトが起きており、端くれ投資家が保有する電力株や内需系銘柄にとっては追い風になる可能性があります。
保有銘柄の来週の見通し
中部電力は引き続き底堅い展開を予想します。原子力発電所の安定稼働と電力需要の堅調さは変わらず、AI・半導体相場の混乱とは一定の距離を置いた動きが期待できます。
東京電力ホールディングスは依然として厳しい状況が続く見通しです。先週の暴落で深手を負いましたが、相場全体が落ち着けば売り圧力も和らぐはずです。辛抱強く待つしかありません。
ブルーイノベーションとデジタルグリッドは、小型株特有の流動性リスクが引き続き懸念されます。相場全体が荒れる局面では真っ先に売られやすいだけに、来週もボラティリティの高い動きが予想されます。
重要イベントに注目
来週は日銀短観と米雇用統計という2大イベントが控えています。日銀短観では設備投資計画の上方修正幅が注目され、工作機械受注の好調さを背景に設備投資関連株への期待が高まりそうです。米雇用統計は前回が想定以上の強さを見せただけに、今回も警戒感が先行しやすい状況です。週前半は様子見ムードが続く可能性が高く、無理なポジション拡大は避けたいところです。
