「ネット証券なら誰でも平等にA級IPO(新規公開株)が当たる」――そんな期待を抱いている投資家の方は多いかもしれません。しかし、現実はそう甘くはありません。
ここで言う「A級」の定義とは、100株の初値成売で最低でも60万円以上の利益が狙えるような、極めて希少性の高いプラチナチケットのことです。こうした銘柄が、大手証券(野村、大和、みずほ、SMBC日興など)の対面口座ではなく、ネット専業証券で一般の個人投資家に配分される確率は、まさに「米袋から一粒の着色米を箸で取り出す」ような、天文学的な低さであると理解すべきです。
IPO投資の「不都合な真実」と証券会社の仕組み
なぜネット証券ではA級銘柄が当たらないのか。それは証券会社のビジネスモデルを考えれば明白です。本来、貴重なIPO株は「証券会社の経営に多大な貢献(高い手数料の支払いなど)をしている顧客」に優先的に配分される性質を持っています。
| 証券タイプ | IPO当選の現実 |
|---|---|
| 大手対面型証券 | 取引実績や資産残高に応じた「裁量配分」が主。手数料を払う顧客が優先される。 |
| ネット専業証券 | 完全抽選枠はあるが、母数が膨大すぎて確率は極めて低い。A級狙いには不向き。 |
インターネット上には「このネット証券なら当選者続出」といった煽り記事が溢れていますが、その多くは口座開設へと誘導するアフィリエイト目的である可能性を否定できません。こうした「不自然な期待感」を抱かせる情報に対し、投資家は冷静な「自衛」の目を持つべきです。
以前、独自に行ったアンケートでは「ネット証券で1年にA級IPOに3回以上当選した」という回答もありましたが、需給関係から見て、極めて信憑性が低いと言わざるを得ません。IPO投資は「狙って当てるもの」ではなく、当たれば幸運という程度の距離感が健全です。
端くれ投資家の現状報告:膠着相場と冬眠の準備
さて、本日(2021年4月26日)の相場ですが、日経平均は105円高の29,126円で引けました。セルインメイ(5月に売れ)を前に、市場は膠着状態にあるように見えます。
私のスマホ投資用口座(CONNECT)の状況は、2銘柄保有で含み損▲4,600円。シードが上げ下げ激しく遊ばれている感があり、苦戦中です。本格的な買い場は「セルインメイ」を通過してからだと考えており、それまでは無理をせず、冬眠に近いスタンスで相場を眺めようと思います。
不自然な煽り情報に惑わされず、地に足のついた投資を。明日も冷静に市場を注視します。